3月の誕生石アクアマリン、アイオライト、珊瑚、ブラッドストーン|特徴や宝石言葉
3月の誕生石は、アクアマリンが有名です。アイオライトや珊瑚、ブラッドストーンを加えると、3月の誕生石は4種類が定められています。
3月の誕生石は、それぞれに異なる魅力を持つ宝石です。個性を知ってジュエリーを選ぶと、より愛着を持って身につけられるでしょう。
この記事では、3月の誕生石の特徴や宝石言葉、おすすめのジュエリーを紹介します。誕生石を選ぶ際の参考にしてください。
・目次
3月の誕生石はアクアマリン以外にもある
3月の誕生石は、「アクアマリン」「アイオライト」「珊瑚(サンゴ)」「ブラッドストーン」の4種類です。以前はアクアマリンと珊瑚のみでしたが、2021年12月20日に63年ぶりに誕生石が改訂され、アイオライトとブラッドストーンが追加されました。
海の青をイメージさせる「アクアマリン」、多色性が特徴の「アイオライト」、古くから貴重とされてきた「珊瑚」、赤い斑点模様が際立つ「ブラッドストーン」など、3月の誕生石は異なる特徴を持ちます。
誕生石は、「この宝石を選ばなければならない」などの決まりはありません。ご自身のニーズや希望にあわせて、ぴったりな宝石を選びましょう。
以下では、3月の誕生石の特徴や宝石言葉を紹介します。それぞれの魅力を知って、普段身につける時の参考にしてください。
3月の誕生石①アクアマリン
アクアマリンは、海を思わせる透き通った青色が印象的な宝石です。アクアマリンの名称は、ラテン語の水(アクア)と海(マリン)に由来しています。「人魚の宝物」とする言い伝えがあり、古代ローマでは安全な航海を導く宝石として、船乗りのお守りとされていました。
アクアマリンは、同じ青色のブルートパーズと比較されることがあります。多くのブルートパーズは放射線処理を施して青色を発色させていますが、アクアマリンは基本的に加熱処理が施されており、柔らかな青色が魅力です。
アクアマリンの特徴
アクアマリンは、緑柱石(ベリル)を原石とする宝石です。緑柱石のなかでも、ブルーに輝く宝石がアクアマリン、クロム(Cr)が含まれているグリーンに輝く宝石がエメラルドとされています。透明度の高い青色が特徴で、海水を固めたような瑞々しさが魅力です。
また、ブラジルのサンタマリア鉱山から産出された色の深く美しいアクアマリンは「サンタマリアアクアマリン」と呼ばれています。
アクアマリンの青は、宝石に含まれる微量の鉄によるものです。アクアマリンは陽光のもとできらめく「海」をイメージさせ、その美しさから、多くの方に愛用されています。
アクアマリンの宝石言葉
アクアマリンの宝石言葉は、「沈着」「聡明」などです。アクアマリンの青は穏やかな心や癒しを象徴するとされています。忙しい日々の中で落ち着いた心を保ちたい時、クリアな精神状態を取り戻したい時などに、見に着けると良いかもしれません。
なお、アクアマリンは結婚式のサムシングブルーに適した宝石です。サムシングブルーはヨーロッパが発祥の風習で、結婚式で「何らかの青いもの」を取り入れると幸せになれるといわれています。アクアマリンジュエリーは上品な印象を与えやすく、結婚式にぴったりの宝石です。
アクアマリンを用いたジュエリー
知的な石言葉とカラーを持つアクアマリンは、職場などで日常使いに適した宝石です。以下では、アクアマリンを用いたジュエリーを紹介します。
ネックレス
透明感が高く、淡い色味のアクアマリンは様々なカラーのトップスと合わせやすいジュエリーです。瑞々しい輝きが、日々のコーディネートに爽やかな印象を加えます。ホワイト系との相性も良く、オフィスでのスーツスタイルや白いブラウスとのコーディネートなど、多様なシーンで活躍します。
リング
清楚な印象のアクアマリンのリングは、手元に優しいアクセントを加えてくれます。指先は自分の視界に入りやすい部分であるため、心を落ち着かせたい時に、ご自身をサポートしてくれるお守りジュエリーとしておすすめです。
ピアス・イヤリング
爽やかな水色のピアスは、可憐さを演出するアクセントになるジュエリーです。色味が強すぎないので、普段使いにも適しているでしょう。3月が誕生月の方や大切な方へのプレゼントにもおすすめです。
3月の誕生石②アイオライト
アイオライトは、ギリシャ語で「紫の石」を意味する宝石です。菫(すみれ)の花を連想させることから、和名では「菫青石(きんせいせき)」と呼ばれています。アイオライトは水のなかで見つかる場合が多いこと、一方から見ると青色~紫色で、別の方向から見ると淡黄色~無色に見えることから「ウォーターサファイア」の別名で呼ばれていました。
アイオライトの特徴
アイオライトの特徴は、見る角度によって色味が変化する多色性です。青みがかった紫色を基調としていますが、見る角度によって淡青色や灰黄色などの異なる色を発します。古くは「バイキングのコンパス」として利用したといわれており、太陽にかざしてブルーが見える方向に進路をとったという伝説があります。
アイオライトは、鉱物的にはコーディエライトのなかの青~紫色を持つ宝石の変種です。モース硬度は7~7.5と比較的高く、傷の付きにくい宝石です。
アイオライトの宝石言葉
アイオライトの宝石言葉は様々にいわれますが、主に「自己同一性(アイデンティティー)」「道を示す」「貞操」「誠実」などがあります。羅針盤に利用されていたという言い伝えから、目標や夢に対して進んでいる時に、今後の道をさし示してくれるといわれています。ご自身の進むべき道を意識したい時、不安や心配を振り払いたい時に持つと良いかもしれません。
アイオライトを用いたジュエリー
進むべき道を示してくれるアイオライトは、パワーストーンとしても毎日身につけたい宝石です。以下では、アイオライトを用いたジュエリーを紹介します。
ネックレス
アイオライトの菫(スミレ)の花のような落ち着いた色合いは、胸元を可憐に彩ります。アイオライトは、アメシストやアクアマリン、ブルートパーズなどとも相性の良い宝石です。小ぶりのルースを組みあわせて、カラフルなネックレスとして楽しむ方法も良いでしょう。
リング
角度によって異なる表情を見せるアイオライトは、リングでも人気です。その多色性により、鮮やかなきらめきや清涼感のある輝きを見せてくれます。台座にホワイト系の地金を選ぶと、肌なじみが良く、落ち着いた印象を与えてくれるため、普段使いやオフィスコーデに最適です。
ピアス・イヤリング
アイオライトのシックで大人な雰囲気は、ピアスやイヤリングに適しています。落ち着いた色なので大ぶりなサイズでも派手になり過ぎず、いろいろなファッションと合わせやすいのも魅力です。
3月の誕生石③珊瑚(サンゴ)
珊瑚は、海の微生物によって作られる宝石です。日本では高知県沖や小笠原諸島沖で採れ、太陽の届かない深海でゆっくりと時間をかけて成長します。装飾品などで古くから用いられてきた宝石であり、日本で産出される濃い赤色の「血赤珊瑚」は、品質の高さで注目されています。
なお、珊瑚には「宝石珊瑚」と「造礁珊瑚」があり、ジュエリーに用いられるのは宝石珊瑚です。造礁珊瑚は水深50mまでの比較的浅い、熱帯や亜熱帯の海岸に生息しています。小さい穴が多数あり、硬さに乏しいため宝石には適していません。
珊瑚(サンゴ)の特徴
珊瑚は鉱物ではなく、真珠と同様に有機質の宝石である点が特徴です。珊瑚の種類によって、赤や白、ピンクや黒など多彩なカラーバリエーションがあります。日本や中国では赤珊瑚が人気ですが、ヨーロッパでは淡いピンクが好まれており「エンジェルスキン」と呼ばれています。
珊瑚は有機質の宝石であるため、モース硬度は3.5前後と、宝石のなかではあまり高くありません。傷が付きやすい側面があることから、他の宝石と分けて保管しましょう。
珊瑚(サンゴ)の宝石言葉
珊瑚の宝石言葉は、「長寿」「幸福」などです。雄大な海で長い年月をかけて成長する様子から、長寿のイメージがついたのかもしれません。壮大な海の生命エネルギーを感じたい場合、健康で長生きしたい場合のパワーストーンとして、好まれることの多い宝石です。
また、珊瑚は邪悪な目から身を守るためのお守りとして身につけられていたそうです。仏教では金や銀とともに「七宝」のひとつとして数えられています。
珊瑚(サンゴ)を用いたジュエリー
健やかな宝石言葉を持つ珊瑚は、ジュエリーとして長く身につけていきたい方も多い宝石です。以下では、珊瑚を用いたジュエリーを紹介します。
ネックレス
珊瑚は色や種類が豊富で、それぞれの個性を楽しめる宝石です。代表的な赤珊瑚のネックレスは差し色として利用でき、肌をより白く見せる効果やコーディネートを引き締める効果が期待できます。高級感のある赤珊瑚はフォーマルな場にも映えます。
リング
珊瑚は着物とも相性が良く、日本でも広く親しまれてきました。特に真円の赤珊瑚を使ったリングは、品格があり、珊瑚の美しさを堪能できます。コーディネートの一部としてだけでなく、長く大切に使えるジュエリーとして持つと良いでしょう。
鮮やかな彩りのリングも多く、見る人に明るい印象を与えます。桃色や白色などは肌に馴染む色合いで、カジュアルなスタイルにも合わせやすいでしょう。
ピアス・イヤリング
珊瑚の赤は黒髪との相性が良く、簪(かんざし)の飾りとして古くから用いられてきました。また、鮮やかな色は肌の色を明るく見せてくれます。ピアスやイヤリングとして、顔周りに着けるコーディネートもおすすめです。
汗や化粧品が付いたままの状態で放置すると表面が劣化する場合があるため、使用後は柔らかい布で優しく汚れを落としてあげましょう。
3月の誕生石④ブラッドストーン
ブラッドストーンは「血の石」という名称のとおり、緑の地色に血が飛び散ったような外観が印象的な宝石です。イエス・キリストの血が緑の大地に滴り石に変わった、太陽を呼び戻す石であるなど、様々な言い伝えが残されています。
ブラッドストーンは神秘的で深みのある美しさがある一方、透明度はあまり高くありません。そのため、ファセットカットよりも、角や面のないカボションカットが施されるケースが多くなっています。
ブラッドストーンの特徴
ブラッドストーンはカルセドニーと呼ばれるクォーツの変種で、さらにその中で不透明なもの(ジャスパー)の一種です。ブラッドストーンの特徴である赤い斑点は、宝石内にヘマタイト(酸化鉄)が含まれることで生じています。
ブラッドストーンの色合いは、深い緑色に赤い斑点の石が一般的です。なかには、赤いリング状の中に瞳のような模様が見えるものがあり、このようなタイプを「EyeStone(目玉石)」と呼びます。また、多種の粘土鉱物を含んでマーブル状になっているものを「ファンシーブラッドストーン」といいます。
ブラッドストーンの宝石言葉
ブラッドストーンの宝石言葉は様々な説がありますが、「勇気」「献身」「勇敢」などが挙げられます。血にまつわる言い伝えから、強さにつながる宝石言葉が多くなっているようです。
ブラッドストーンは身につける人の潜在能力を引き出し、困難に打ち勝つ勇気を与えると信じられています。精神的な強さを与えてくれるお守りとして、美術・工芸品や装飾品の中石に使用されてきました。目標を達成するエネルギーが欲しい時、ストレスをはねのけたい時に身につけてみてはいかがでしょう。
ブラッドストーンを用いたジュエリー
強さを与えてくれるブラッドストーンを、お守りジュエリーとして身につけたい方もいるのではないでしょうか。以下では、ブラッドストーンを用いたジュエリーを紹介します。
ネックレス
個性的な模様が多いブラッドストーンは、パワーストーンとしても人気です。その模様を十分に楽しめるような大ぶりサイズの石をペンダントトップとして身につける方法もおすすめです。
リング
深いグリーンをベースにしたブラッドストーンのリングは、落ち着いた印象を与えてくれます。ブラッドストーンの渋い魅力はメンズリングとしても人気です。大きめのルースとシルバーを使った組み合わせも素敵でしょう。ゴールドと合わせるとエレガントでアンティークなイメージを演出できます。
ピアス・イヤリング
ブラッドストーンは鮮やかな赤色と深い緑色のコントラストで、ピアスやイヤリングのような小さなサイズでも存在感を発揮します。
また、台座や石枠にどの素材を選ぶかによっても印象が異なります。上品な光沢のプラチナやシルバーは、洗練された印象を与えます。華やかな印象を演出したい場合は、ゴールドがおすすめです。
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開催場所 |
日程 |
東京ビッグサイト 西展示棟3・4ホール |
2025年8月1日(金)~3日(日) |
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