カーネリアンとは？意味や石言葉、取り扱う際の注意点を解説

カーネリアンは、温かみがあり、艶やかな赤やオレンジが美しい宝石です。和名は「紅玉髄（べにぎょくずい）」で、語源はラテン語の「carnis（肉）」または「carneolus（新鮮）」とされています。

カーネリアンは、小さな石英結晶からなる玉髄（カルセドニー）の一種です。そのなかでも、酸化鉄によって赤やオレンジに発色する宝石を「カーネリアン」と呼びます。

鉱物学的に見ると、カーネリアンは主に二酸化ケイ素と鉄で構成されています。鉱物の硬さを表すモース硬度は6.5〜7と比較的高く、傷がつきにくいため、丈夫な宝石に分類されます。ダイヤモンド（モース硬度10）やルビー（モース硬度9）と比べると硬度は劣りますが、真珠（モース硬度2.5）よりも高く、日常使いにも適しています。

カーネリアンは世界の多くの地域で採取されており、ブラジルやインド、ウルグアイ、アメリカなどが主な産地です。

産地によって色の濃さや模様に違いがあり、例えば、インド産のカーネリアンは鮮やかで濃い色味が特徴です。微かな蛍光が見られる場合もあり、鮮やかな発色が魅力で、高品質なカーネリアンとして人気があります。

その他、南米のボリビア産のカーネリアンは、少しピンクの色味を帯びることがあります。美しい発色と希少性の高さから、コレクター間で評価が高いカーネリアンです。

カーネリアンの歴史は古く、中央アジアやクレタ島では数千年前から愛用されていたと言われています。世界の幅広い地域で産出されるため、古来より多くの方々に着用されてきました。

カーネリアンはその赤の色味から生命の象徴とされ、高貴な人物の装飾品に使用されてきました。例えば、ツタンカーメン王の黄金マスクの赤い部分も、カーネリアン製であると言われています。

また、フランスのナポレオンもカーネリアンを愛用していました。ナポレオンは宝石愛好家として知られ、数々の宝石を身につけていましたが、なかでも、カーネリアンがあしらわれた八角形の印章を好んでおり、公文書への押印や文書の封印に使用したと伝えられています。

カーネリアンの石言葉は、成功、勝利、友情、勇気です。

鮮やかな赤をしたカーネリアンは、エネルギーを感じさせる「赤」から連想されるように、成功や勝利などポジティブで前向きな意味が込められています。

また、カーネリアンはツタンカーメン王の黄金マスクやナポレオンの印章をはじめ、多くの指導者や支配者に愛用されてきました。その経緯もあり、「指導者の石」「勇気の石」「幸運を呼ぶ石」とも呼ばれています。

カーネリアンは、身につけるとエネルギーを与えてくれる宝石だと信じられています。カーネリアンがもたらすとされるパワーを紹介します。

カーネリアンは、弱気になる気持ちを取り除き、目標に立ち向かうエネルギーを与えるとされています。

困難な目標にチャレンジする時や夢を叶えようとする時には、不安や悩みを感じることもあるかもしれません。カーネリアンは、ポジティブな気持ちにさせてくれる天然石として目標や成功に立ち向かうパワーを得たい方に好まれています。

カーネリアンは鮮やかな赤が特徴です。明るい色味を持つカーネリアンは、身につける方のやる気やモチベーションを高めるとされています。仕事に対するモチベーションを上げたい時、家事や勉強のやる気を高めたい時に、気持ちを後押ししてくれるとされる天然石です。

カーネリアンは前述のように前向きな気持ちを与えるとされ、恋愛やパートナーとの人間関係でも積極的な行動力をもたらすと言われています。相手へのアプローチに必要なパワーを与えてくれると信じられており、恋愛成就や子宝、安産のお守りとして人気です。

温かみのある色と輝きを持つカーネリアンは、多くのジュエリーに使用されています。以下では、ネックレスやブレスレットを例に、カーネリアンを使ったジュエリーを紹介します。

カーネリアンのネックレスは、温かな色味と光沢で胸元を美しく彩るジュエリーです。落ち着いた印象を与えてくれ、普段使いからフォーマルシーンまで幅広く使用できます。コーディネートの差し色にも利用でき、様々な楽しみ方ができるジュエリーです。

カーネリアンのブレスレットは、複数の石を連ねたデザインの商品が多く販売されています。デザインは、比較的色が整った石を連ねたものや、濃淡や輝きの異なる石を連ねたものなどさまざまです。

ゴールドやシルバーなどのチェーンに1粒のカーネリアンをあしらったブレスレットは、手元をすっきりとさせたい場合に適しています。

流通しているカーネリアンのなかには、透明度や色を高めるため、人工的な処理を施す場合があります。処理されたカーネリアンは紫外線に弱いため、保管する時は直射日光が当たらない場所を選びましょう。着用する時は、化粧品やローションなどに触れさせないことも重要です。

カーネリアンのモース硬度は6.5～7で、比較的傷がつきにくい石です。ただし、ダイヤモンドやルビー、サファイアなどのよりモース硬度が高い宝石と一緒に保管すると、摩擦により傷がつく可能性があります。ジュエリーケースや宝石箱で保管する際は、他の宝石と直接接触しないよう注意が必要です。

カーネリアンジュエリーの着用後は、柔らかい布で優しく拭き、皮脂や汚れを落としましょう。

カーネリアンは比較的水に強い性質を持つため、汚れが目立つ時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗う方法がおすすめです。洗浄後は流水で洗剤を洗い流し、乾いた布で水分を十分に拭き取ります。

なお、超音波洗浄機で洗浄すると、加工処理に影響が出る可能性があるため、使用は避けるようにしましょう。

最後に、カーネリアンに関するよくある質問を紹介します。カーネリアンを選ぶ時の参考にしてください。

カーネリアンとサードオニキスは、どちらも小さな石英の結晶が集まった鉱物で色味が似ているため間違われやすいですが、模様に違いがあります。

カーネリアンはカルセドニー（玉髄）の一種で、比較的均一に色が出ます。一方、サードオニキスはアゲート（瑪瑙）の一種で、縞模様が見られる点が特徴です。

エッジドカーネリアンは、カーネリアンの表面に文様を描き、300～400℃の低温で焼き付けたものです。紀元前のインダス文明の頃に製造方法が発明されたと言われています。

エッジドカーネリアンは、インダス川流域に近いインドやパキスタンの他、メソポタミアやアフガニスタンの遺跡でも発掘される装飾品です。現在でもエッジドカーネリアンを使用したジュエリーが販売されており、文様の希少性やデザイン性、ジュエリーとしての美しさで価値が決まります。

カーネリアンなどの天然石や、天然石を使用したジュエリーでお気に入りを見つけたい方は、ぜひ「TOKYO JEWELRY FES（TJFES）」にご来場ください。

TJFESは、ジュエリーFES、クリエイターFES、ミネラル&ストーンFESの3つのFESで構成されるジュエリーの展示会です。数多くのメーカーやクリエイター、ジュエリーショップがブースを出展し、幅広い素材や価格帯のジュエリーにひとつの会場で触れられます。

ミネラル&ストーンFESでは、お気に入りのルースを使ったオリジナルジュエリーを作ることができるワークショップも開催されます。

TJFESは、デイリー使いや自分へのご褒美、一生使える特別なジュエリーなど、希望する商品を見つけたい方におすすめの展示会です。下記の日程で開催されるため、ぜひ会場に来場して、自分にぴったりのジュエリーを見つけてください。

TJFESの開催場所と開催日時は以下のとおりです。

【監修者】

イヴルルド遙華（いゔるるど はるか）

【プロフィール】

前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。 ELLE ONLINE（ハースト婦人画報社）や VOCE（講談社）など様々なメディアに占いコンテンツを提供。櫻井・有吉THE夜会、ヒルナンデス！、ダウンタウンDX、ラヴィット！、ひるおび、などテレビ出演し、元気になれるアドバイスが大好評。

著書『運命のフォーチュンAmulet』（小学館）、「今からできる画数チェンジ よい名前 悪い名前」（小学館刊）、「風の時代に幸せをつかむ! “フォーチュンサイクル占い”」（主婦の友社刊） などが好評発売中。最新刊に 『ハッピー推し活占い』（小学館） がある。

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