アンクレットの意味は左右で変わる?着ける位置や色ごとに詳しく解説

アンクレットは人気のジュエリーであり、足元のアクセントとして足首やくるぶしにつけます。自分が好きだと思えるものを選ぶのももちろん楽しいですが、色の意味を知った上で選ぶと、より自分の魅力を引き出してくれるでしょう。

この記事では、アンクレットの名前や位置、色などの意味を解説します。自分に合う1品を選ぶために、ぜひ参考にしてください。

・目次


アンクレットの語源と歴史

アンクレットは、足首に着けるアクセサリーです。足首(Ankle・アンクル)に着けるブレスレットなので、アンクレットと呼ばれます。

華やかで主張するアクセサリーが苦手な方でも、足首をさりげなく飾るアンクレットなら取り入れやすいでしょう。また、女性だけでなく、目立ちすぎないおしゃれをしたい男性からも人気があります。

アンクレットは季節を問わず取り入れられるアクセサリーですが、足首を出すファッションが増える春夏に着ける方が多いです。

アンクレットはとても古くから身につけられており、最初は植物の茎や紐、布などを巻きつけたものでした。

紀元前2000年頃、古代エジプトでは金や焼物などをアンクレットの飾りに使っていたようです。蛇の凝ったデザインやシンプルなバンド型のものなど幅広いデザインが生み出され、ブレスレットとセットで身につけることもあったようです。

インドでもゴールドやサファイアなどの貴重な素材を使った豪華絢爛なアンクレットが多く作られています。素材やデザインによって身分を表すこともあり、支配者から贈られたものの中には特権を持つという印であることもあったそうです。

インドのラジャスタン地方では、武器の代わりになるような大ぶりで重みのあるジュエリーを身につける文化があり、その地域のアンクレットも大きく存在感のあるものが残っています。

アンクレットを身につける文化は広く親しまれていましたが、靴や衣服の発達・変化により次第に見ることが少なくなりました。

しかし、現在ではアンクレットはおしゃれアイテムとして男女問わず使われるようになり、様々な色やデザインが楽しまれるようになりました。


アンクレットを着ける位置ごとの意味

アンクレットは、男女問わず身に着けられているおしゃれなアクセサリーですが、右につけるか左につけるかによって異なる意味が込められていると言われています。

国、文化、時代によって様々な言い伝えがあります。現在よく聞く例を見ていきましょう。

右の足首に着ける意味

アンクレットは結婚の有無を表すことが多く、右の足首に着けると、「独身」や「恋人募集中」の意味になると言われています。しかし、地域によっては逆の意味で「結婚」や「婚約」を表すとされます。

他にも独立性や、悪いものから身を守るとも言われたりもします。

左の足首に着ける意味

左足首にアンクレットを着けると、「既婚者」や「恋人がいる」といった意味になると言われています。他にも愛や恋愛運の象徴、直感力を高めるといったスピリチュアルな意味合いなど様々あるようです。

アンクレットは両足に着けても問題ない

現代においてアンクレットはお守りではなくおしゃれのためのアイテムです。そのため、意味があるからといって着ける位置を厳格に決める必要はありません。アンクレットのデザインや服とのコーディネートによって、左右どちらでも自由に着けてみてください。

また、一般的には左右どちらかの足にアンクレットを着ける場合が多いですが、両足に着けても問題ありません。左右に同じものをつけてバランスの良いおしゃれをしたり、左右でボリュームを変えたりするのも自由です。大ぶりのものを着ければエキゾチックなイメージになるでしょう。


【目的別】アンクレットでおすすめの色

古代、色には力が宿ると考えられていました。お守りとしての側面も重視してアンクレットを選びたい方は、自分が高めたい効果を持つとされる色を選んでみてください。

以下では、アンクレットによく使用される色ごとの意味とおすすめの宝石を紹介します。

ゴールド

煌びやかなゴールドは権威・権力・富の象徴というイメージがあり、金運アップの色としても人気があります。また、貴金属のゴールドのイメージと同じように、不変という意味と強い繋がりがあります。ゴールドのアンクレットを身につけることで自信を持つことができるかもしれませんね。

おすすめの素材:イエローゴールド、ピンクゴールド、ゴールデンサファイア

シルバー

シルバーは洗練された上品なイメージを与えてくれる色です。シンプルなシルバーのアンクレットはどの服装にも合わせやすく、程よい存在感があります。

穏やかで知的な印象を与えるシルバーを身につければ、落ち着きや威厳を与えて周囲の人から信頼されるかもしれません。

おすすめの素材:プラチナ、ホワイトゴールド、シルバー

白は「純粋」「神聖」「清らかさ」「光」などを表す色と言われています。白いアンクレットは清潔感を出したい時にもおすすめです。

白は性別関係なく取り入れやすい色です。どのような色の服にも合わせやすいので、色選びに悩んだら白を選択するのも良いでしょう。

おすすめの宝石:ダイヤモンド、ホワイトトパーズ、ホワイトサファイア、カルセドニー

黒は「謙虚さ」「厳粛さ」「強さ」「高級感」などのイメージを与えてくれます。

スタイルによってエレガント、ミステリアス、クール、力強さなど様々な雰囲気を演出できるため、男女問わず幅広い世代に人気があります。どんな色の服装にも合わせやすいため、初めてのアンクレットでも取り入れやすいでしょう。

おすすめの宝石:ブラックオニキス、ブラックダイヤモンド、ブラックスピネル、オブシディアン

赤は血の色を連想させることから「生命力」など強いエネルギーを表します。また、獣たちを追い払う力を持つ炎を連想させることから「魔除けの色」とも言われています。

エネルギッシュに活動したい時に、赤のアンクレットを身につけてみてはいかがでしょうか。

鮮やかな赤はエネルギーを感じさせる一方、リラックスのイメージとは遠い色です。少し落ち着いた雰囲気が欲しい場合はワインレッドなど深みのある赤を選ぶと良いでしょう。

おすすめの宝石:ルビー、ガーネット、レッドトルマリン

ピンク

愛らしいピンクは穏やかな雰囲気を演出してくれます。一般的にポジティブなイメージがあり、「恋愛運」「結婚運」などと結びつけられることが多いです。

女性に人気の色であり、女性のジェンダーカラーとされることも多いため、ピンクのアンクレットを身につけることで女性らしさを引き出してくれるでしょう。

おすすめの宝石:ローズクォーツ、ピンクトルマリン、ピンクサファイア、モルガナイト

青は「誠実」「信頼」「清らかさ」などを表すとされています。また、「冷静さ」「理性」などと結びつけられるため、青色を身につけることで心が落ち着き、理論的な思考を促すと言われています。

青色のアンクレットを身に着けると心が落ち着いて仕事運がアップするかもしれませんね。仕事で結果を出したい時やキャリアアップをしたい時に、青色のアンクレットを選んでみてはいかがでしょうか。

おすすめの宝石:ブルーサファイア、ブルートパーズ、アクアマリン、ブルージルコン

緑色は森林と同様、リラックス効果があるとされる色なので、落ち着きたい時にアンクレットに取り入れると良いでしょう。

また、緑色は心を落ち着かせてくれるだけでなく、「安定」や「調和」などの意味があるため、穏やかな人間関係を築きたい時のお守りになるかもしれません。

おすすめの宝石:ツァボライト、ペリドット、コーネルピン、グリーントルマリン

黄色

明るく明快な黄色は太陽の光を象徴する色で、「喜び」「希望」「幸福」などポジティブなイメージがあります。フレッシュなイメージから子供のような「無邪気」な印象を与えます。

他にも黄色は「金運アップ」の色として広く知られています。

また、黄色は明るい色なので、足首に黄色のアンクレットを着けると一気に華やかな印象になります。コーディネートのアクセントになるような色のアンクレットを探しているなら、黄色を選んでみてください。

おすすめの宝石:シトリン、トパーズ、イエローサファイア、イエローベリル、クリソベリル

茶色

茶色は「安心感」「堅実」を感じさせ、近くにあると落ち着いた気持ちになれる色と言われています。

茶色はアースカラーであり、緊張をほぐす効果もあると言われます。リラックスしたい時に、茶色のアンクレットを身に着けるのもおすすめです。

おすすめの宝石:スモーキークォーツ、アンダリュサイト、ブラウンダイヤモンド

オレンジ色

オレンジは「陽気」「フレンドリー」「温もり」などをイメージさせることから、友情や人間関係をサポートする色とされています。初対面の人と会う時に、さりげなくオレンジのアンクレットを取り入れてみてはいかがでしょうか。また、友達とお揃いにしたり、スポーツチームで同じアンクレットを身に着けたりするのも素敵ですね。

おすすめの宝石:スペサルティンガーネット、カーネリアン、オレンジサファイア、パパラチアサファイア


アンクレットのおすすめの着け方

アンクレットは足首に着けるため目立つわけではないものの、さりげないおしゃれを楽しめるアクセサリーです。

アジャスターがついているものを選べば、お洋服や靴に合わせて微調整ができるため使いやすいです。チェーンが短すぎると足首を曲げるたびに突っ張ってしまい、逆に長すぎると靴などに引っかかってしまうこともあります。その時々のファッションに合わせて適切な長さに調節しましょう。

飾りがあるアンクレットの場合、飾りが外側に、アジャスターが内側になるようにつけるとスマートに見えます。ストッキングを履く場合は、ストッキングの上からアンクレットを着けるようにしてください。


アンクレットの注意点

さりげないおしゃれを叶えるアクセサリーとして人気のアンクレットですが、いくつか押さえておきたい注意点があります。

以下で詳しく解説するので、確認しておきましょう。

アンクレットをプレゼントにする際は要注意

アンクレットはおしゃれなアクセサリーとして親しまれていますが、誰かにプレゼントする際は相手の好みを把握してから購入するのが良いでしょう。

アンクレットは足枷のイメージなどで苦手意識を持っている方もいるため、相手の好みがわからない場合は避けた方が無難でしょう。

ただし、マイナスなアイテムとして使われていたのは遠い昔の話なので、アンクレットをプレゼントすること自体は問題ありません。相手がアンクレットに対してどんな印象を持っているか、プレゼントする前に聞いておくと安心です。

つけっぱなしにせず、出かける時に着けるのがおすすめ

アンクレットと同様、足首に着けることも多いミサンガは、つけっぱなしにする方もいますが、アンクレットは基本的にはつけっぱなしにしないほうが良いでしょう。

素材によりますが、アンクレットをつけっぱなしにすると、汗や水分によって劣化してしまったり、変色してしまう可能性があります。

メッキ加工されたものや革製品、硬度の低い宝石など、つけっぱなしによって劣化する素材が飾りに使われているアンクレットも多くあります。長く美しい状態で使い続けたいなら、アンクレットは他のアクセサリーと同様に出かける時だけ装着するのがおすすめです。


ジュエリーが集まるTJFESなら、魅力的なジュエリーが見つかる

左右の足首で異なる意味や色ごとに変わるイメージを知って、アンクレットが欲しいと思った方もいるでしょう。アンクレットなど魅力的なジュエリーを見つけたい、作りたいと考えている方は、ぜひ「TOKYO JEWELRY FES(TJFES)」に足を運んでみてください。

TJFESは、ジュエリーや素材が集まる大規模なジュエリーの祭典です。ジュエリーFES、クリエイターFES、ミネラル&ストーンFESの3つのFESが開催されます。

アンクレットをはじめとするたくさんのジュエリーを見て選びたい方や、オリジナルのジュエリーを購入したい方、天然石や希少石が欲しい方、それぞれのニーズを満たせるでしょう。

 開催場所

 日程

 東京ビッグサイト 西展示棟3・4ホール

 2025年8月1日(金)~3日(日)


TJFESの来場をご検討の方は、以下のリンクで詳細をご確認ください。
「TOKYO JEWELRY FES」の詳細はこちら

【監修者】

長村由起子

【プロフィール】
ジュエリー専門ライター・編集者
ジャパンジュエリービジネススクールを卒業後、神戸のカラーストーン卸会社に8年間勤める。
その間、店舗・催事販売、リフォーム、仕入れ、買取業務、自社ブランドの立ち上げ、社員研修講師役まで様々な業務に従事。
現在はジュエリー専門ライター・編集者として活動中。国内外のジュエリー会社のコーポレートサイトやブログを執筆・編集しています。

個人ホームページ「ジュエリーのプロが教える宝石のいろは」https://japan-jeweler.com/

【取得資格】
JBS宝石ジュエリー鑑別鑑定士( JBS Graduated Jeweler)
ジュエリーコーディネーター2級
ジュエリーリモデルカウンセラー2級
博物館学芸員