カラーダイヤモンドはどんな宝石？価値の決まり方や色の種類を詳しく解説

通常のダイヤモンドは無色透明に見えるものが一般的です。しかし、なかには色がついたダイヤモンドもあり、色つきのダイヤモンドは「カラーダイヤモンド」と呼ばれています。

カラーダイヤモンドのカラーバリエーションはピンクや赤、青、黄色、オレンジなどとても豊富に存在します。

ダイヤモンドに色がつく主な理由は、ダイヤモンドが生成される過程で混じった不純物にあると言われています。

一般的に広く知られているダイヤモンドが無色透明に見えるのは、鉱物に含まれる不純物が少ないためです。しかし、生成の過程で不純物が混ざると鉱物の構造が変化し、色のついたカラーダイヤモンドになると考えられています。

なお、発色が良い天然のカラーダイヤモンドは、GIA（米国宝石学会）の基準によって「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれています。

また、なかには人工的に着色されたカラーダイヤモンドも存在します。放射線を照射したり高温高圧で処理をしたり、別の物質を注入したりなど、様々な方法で着色されています。

カラーダイヤモンドの価値は主に発色の良さで決まります。

一般的なダイヤモンドは無色透明であるほど価値が高い一方で、カラーダイヤモンドは鮮やかな発色をしているものほど価値が高くなります。

発色が良いファンシーカラーダイヤモンドは特に希少性が高く、無色透明のダイヤモンドより高い価値がつく場合もあります。

カラーダイヤモンドは色の種類によっても価値が変わります。

特に価値が高いのは、鮮やかな赤色をした「レッドダイヤモンド」です。「ブルーダイヤモンド」も出現率が低いため、レッドダイヤモンドに次いで価値が高いです。

また、近年では「ピンクダイヤモンド」も希少性が高い宝石として注目されています。ピンクダイヤモンドの90%以上が採掘されていたオーストラリアのアーガイル鉱山が2020年に閉山したことにより、希少性がより高まりました。

カラーダイヤモンドは12色の主要な色が分類されています。しかし実際には複数の色が混じった中間色や、明度・彩度の違いによりさらに多様な色合いが存在します。以下では各カラーダイヤモンドの特徴を紹介するので、ぜひ宝石選びの参考にしてください。

ピンクダイヤモンドは、オーストラリアのアーガイル鉱山で採掘されていた宝石です。2020年のアーガイル鉱山の閉山により、現在は入手が難しい貴重な宝石となりました。

今後さらに希少性が高まると考えられているため、ピンクダイヤモンドが欲しい方は早めの入手を検討したほうが良いかもしれません。

レッドダイヤモンドは、数あるカラーダイヤモンドのなかで最も希少性が高い宝石です。自然な赤色をしているほど価値が高く、1カラットあたり数億円で取引されることもあると言われています。

レッドダイヤモンドの主な産地もオーストラリアのアーガイル鉱山でしたが、前述のように閉山してしまったため、希少価値がより高まっています。

ブルーダイヤモンドは、レッドダイヤモンドに次ぐ希少性の高さを持つ宝石です。限られた環境下で特定の条件を満たす場合のみ生成される貴重な宝石で、出現率はわずか10万分の1と言われています。

その希少性の高さから、「ひと目見られるだけで奇跡のようなもの」と表現されることもあります。

イエローダイヤモンドは採掘場所が比較的豊富なカラーダイヤモンドです。20以上の国で採掘されており、レッドダイヤモンドやブルーダイヤモンドなどに比べると入手しやすい宝石といえます。

色合いは個体によってやや異なり、淡い色のイエローダイヤモンドは工業用ダイヤモンドによく使われています。鮮やかな黄色をしたイエローダイヤモンドは特に希少性が高く、無色透明の一般的なダイヤモンドより高値で取引されるケースもあります。

オレンジダイヤモンドは、カボチャのような鮮やかなオレンジ色が特徴的な宝石です。

黄色味の少ないオレンジダイヤモンドは特に貴重で、鮮やかな黄色をしたイエローダイヤモンドの10倍以上の価値になる場合もあります。

グリーンダイヤモンドは、草木をイメージさせる美しい緑色をしたカラーダイヤモンドです。地中で微量の放射線を何億年も浴び続けることで鉱物の構造に欠陥が生じ、緑色に見えるグリーンダイヤモンドが生成されると言われています。

色の濃淡は、グリーンダイヤモンドが浴びた放射線の量や種類によってやや変わるため、色の濃淡を基準に選ぶのも良いでしょう。

パープルダイヤモンドは、その複雑な色合いから価値が非常に高いとされる宝石です。

きれいな紫色に発色するのは難しく、少しでも赤色や青色に寄ってしまうと別の種類のカラーダイヤモンドに分類されてしまいます。そのため、パープルダイヤモンドとして鑑定される宝石はとても少ないと言われています。

バイオレットダイヤモンドは、青紫の神秘的な色合いが特徴のカラーダイヤモンドです。

現在は閉山しているオーストラリアのアーガイル鉱山が唯一の産出地だったため、希少性がますます高まっています。希少性が高い分、宝石としての価値も高く、その価値はレッドダイヤモンドにも劣らないと言われています。

ブラウンダイヤモンドは、肌馴染みの良い自然な茶色をしたカラーダイヤモンドです。ダイヤモンドの結晶格子が歪むことで、茶色の見た目をしたブラウンダイヤモンドが生成されると言われています。

かつては価値の低いダイヤモンドと考えられており、工業用ダイヤモンドとして低価格で取引されていました。

しかし、ハイブランドがブラウンダイヤモンドをジュエリーに取り入れたことをきっかけに人気が急上昇し、現在では様々なジュエリーにブラウンダイヤモンドが用いられています。

ホワイトダイヤモンドは、ミルクのような乳白色をした宝石です。ダイヤモンドの内部に含まれる細かな内包物によって光が散乱し、乳白色の見た目になると言われています。

また、ホワイトダイヤモンドを身につけることで人間関係を円滑にする効果があると信じられています。環境の変化などで新しい人間関係を築く必要がある場面では、身につけたホワイトダイヤモンドが心強い味方になってくれるかもしれません。

グレーダイヤモンドは、薄く黒みがかった色合いをしたカラーダイヤモンドです。

見た目の主張が強すぎず、プライベートやビジネスシーン、冠婚葬祭など様々な場面で気軽に身につけられる宝石として人気を集めています。

ブラックダイヤモンドは、深い黒色が特徴的なカラーダイヤモンドです。

特殊な条件を満たさないと生成されないことから、天然のブラックダイヤモンドは特に希少価値が高いとされています。入手が難しいため、多くのブラックダイヤモンドは人工的に黒色を発色させています。

好みのカラーダイヤモンドを使ったジュエリーの購入を考えているのなら、「TOKYO JEWELRY FES（TJFES）」にぜひご来場ください。

TJFESは大規模なジュエリー消費者向け展示会です。ジュエリーFES・クリエイターFES・ミネラル&ストーンFESの3つのFESで構成されており、ジュエリーの「見たい」「買いたい」「作りたい」が叶う場所となっています。

TJFESでは、カラーダイヤモンドをはじめとしたあらゆる宝石を使ったジュエリーが一堂に集結します。カラーダイヤモンドの色味にこだわりがある方でも、ご自身にピッタリのジュエリーを見つけられるでしょう。

TJFESの開催場所と開催日時は以下のとおりです。

【監修者】

イヴルルド遙華（いゔるるど はるか）

【プロフィール】

前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。 ELLE ONLINE（ハースト婦人画報社）や VOCE（講談社）など様々なメディアに占いコンテンツを提供。櫻井・有吉THE夜会、ヒルナンデス！、ダウンタウンDX、ラヴィット！、ひるおび、などテレビ出演し、元気になれるアドバイスが大好評。

著書『運命のフォーチュンAmulet』（小学館）、「今からできる画数チェンジ よい名前 悪い名前」（小学館刊）、「風の時代に幸せをつかむ! “フォーチュンサイクル占い”」（主婦の友社刊） などが好評発売中。最新刊に 『ハッピー推し活占い』（小学館） がある。

インスタグラム　https://www.instagram.com/evelourdes_haruka/
公式ブログ　http://ameblo.jp/eve-lourdes-haruka/　
Facebook　https://www.facebook.com/lourdes.eve
公式ホームページ　http://www.ineori.com