真鍮アクセサリーのサビを自宅で簡単に落とす方法は？予防方法も解説

真鍮とは、銅に亜鉛を添加した合金のことです。銅に亜鉛を添加した合金のうち、亜鉛の含有量が20％以上のものを真鍮と呼びます。

真鍮は加工が簡単かつ耐久性が高い素材であることから、古くから現在に至るまで様々な製品の材料として使われています。代表的な例としては、アクセサリーや金管楽器、工業用の精密機器、仏具などが挙げられます。

また、真鍮は亜鉛の割合によって色が変化する特徴があります。真鍮アクセサリーには、

亜鉛を20％含んだ薄いオレンジ色の素材がよく使われています。

真鍮が汗や雨、湿気などの水分に触れると、「緑青（ろくしょう）」が発生することがあります。

緑青は、真鍮に含まれる銅が酸化することによって発生するサビの一種です。銅が酸化すると赤褐色に変化し、さらに酸化が進むと黒っぽい茶色に、最終的には緑青色に変化します。

なかでもアクセサリーは肌と触れる時間が多いため、汗などの水分を直接含みやすく、緑青が発生しやすいです。

なお、緑青の発生は金属の酸化による腐食の進行を遅らせたり、色合いに味が出たりするメリットもあるため、一概に悪い現象とはいえません。

しかし、緑青は良くも悪くもデザインに大きな影響を与えます。緑青による見た目の変化を楽しみたい場合はそのままで良いですが、そうでない場合は落としたほうが良いでしょう。

真鍮アクセサリーに発生したサビは、自宅にあるものを使って落とすことができます。なかでも実践しやすいサビ落としの方法は以下の4つです。

●  重曹を使ってサビを落とす方法
●  お酢を使ってサビを落とす方法
●  やすりを使ってサビを落とす方法
●  研磨剤を使ってサビを落とす方法

以下で真鍮アクセサリーのサビを落とす方法をそれぞれ紹介します。

お掃除に役立つ便利アイテムとして広く知られている重曹は、真鍮アクセサリーのサビ落としにも使えます。

重曹を使ってサビを落とす方法は以下のとおりです。

＜必要なもの＞
●  重曹
●  水
●  やわらかい布

＜手順＞
1.  水と重曹を1：2の割合で混ぜあわせてペースト状にする
2.  ペースト状になった重曹をやわらかい布に付ける
3.  やわらかい布で真鍮アクセサリーを優しく擦る
4.  真鍮アクセサリーを水洗いする
5.  水気を拭き取る

真鍮アクセサリーのサビが落ちたかどうかは、重曹のくすみ具合で判断できます。やわらかい布で真鍮アクセサリーを擦っている時、重曹が黒くくすみはじめたらサビが落ちてきている合図です。

真鍮アクセサリーが布で擦りにくい形状をしている場合は、布の代わりに綿棒や歯ブラシを使うと汚れを落としやすくなります。

複雑な形状の真鍮アクセサリーのサビ落としには、お酢を使う方法がおすすめです。この方法ではアクセサリーをお酢に浸してサビを落とすため、綿棒や歯ブラシが届きにくい場所もきれいにできます。

お酢を使ってサビを落とす方法は以下のとおりです。

＜必要なもの＞
●  お酢
●  水
●  やわらかい布

＜手順＞
1.  容器に100mlの水と小さじ2分の1のお酢を入れる
2.  水・お酢を入れた容器に真鍮アクセサリーを浸す
3.  水気を拭き取る

お酢を使ってサビを落とす場合は、アクセサリーを長く浸しすぎないように注意してください。アクセサリーを長く浸しすぎるとお酢が真鍮の表面を溶かしてしまい、変色する可能性があります。

まずは30秒程度浸してみて、それでもサビが落ちない場合は徐々に浸す時間を伸ばしていきましょう。

真鍮アクセサリーの頑固なサビは、やすりを使うと落としやすいです。やすりを使ってサビを落とす方法は以下のとおりです。

＜必要なもの＞
●  紙やすり、またはスポンジタイプのやすり

＜手順＞
1.  やすりを真鍮アクセサリーの隙間が磨きやすいサイズにちぎる
2.  真鍮アクセサリーにやすりをかける

紙やすりは平面の汚れ、スポンジタイプのやすりは曲面の汚れを落としやすい特徴があります。平面デザインのアクセサリーなら紙やすり、丸みのあるアクセサリーならスポンジタイプなどのように、アクセサリーの形状にあったやすりを選びましょう。

また、やすりの目は細かいものから荒いものまで様々ありますが、表面のサビだけを落とす場合は1000～2000番の目が細かいやすりを選ぶのがおすすめです。アクセサリーに傷がついている場合、600～800番のやや目が粗いものを選ぶときれいに仕上がります。

ここまで紹介した方法でもサビが落ちない場合は、研磨剤を使うのがおすすめです。研磨剤で真鍮アクセサリーの表面を削ることで、気になるサビを根こそぎ落とせます。

研磨剤を使ってサビを落とす方法は以下のとおりです。

＜必要なもの＞
●  研磨剤（ホームセンターで購入できるものでOK）
●  ゴム手袋
●  やわらかい布

＜手順＞

1.  ゴム手袋をはめる
2.  やわらかい布に研磨剤を出す
3.  やわらかい布で真鍮アクセサリーを優しく磨く
4.  真鍮アクセサリーを水洗いする
5.  水気を拭き取る

研磨剤を使ってアクセサリーを磨く際は、力を入れすぎないように気をつけましょう。力を入れて磨くとアクセサリーの表面が削れすぎてしまい、デザインを損なう可能性があります。

真鍮アクセサリーをきれいな状態で保ちたい方は、サビを予防するためのケアを日頃から行いましょう。真鍮アクセサリーのサビを予防するポイントは以下の3つです。

●  汗や皮脂の汚れはこまめに拭き取る
●  湿気が少ない場所に保管する
●  汗をかきやすいシーンでは外しておく

以下で詳しい内容を紹介します。

リングなどのアクセサリーは直接肌に触れる装飾品であるため、皮脂や汗などが付着しやすいです。皮脂や汗は真鍮が酸化する原因となり、付着したまま放っておくとサビが発生してしまいます。

そのため、アクセサリーを外すたびに布などで皮脂や汗を拭き取りましょう。

緑青の発生は、銅が水分を含むことで起きる酸化が原因です。

水分は空気中にも含まれており、湿気のある場所に真鍮アクセサリーを保管するとサビてしまう可能性があります。真鍮アクセサリーのサビを予防したい場合は、できるだけ湿気の少ない場所に保管してください。

また、入浴時、アクセサリーが濡れないようにお風呂場の隅や洗面所などにアクセサリーを一時的に置いておく場合もあるでしょう。

しかし、水回りは特に湿気がこもりやすい上、アクセサリーに直接水やお湯がかかってしまう可能性もあります。一時的だとしても、水回りにアクセサリーを置くのは避けましょう。

真鍮アクセサリーに汗が付着するとサビの原因になります。そのため、運動中や真夏の通学・通勤時など汗をかきやすいシーンでは、真鍮アクセサリーを外しておきましょう。

真鍮アクセサリーのサビがなかなか落ちず、新しいアクセサリーへの買い替えを検討している方もいるでしょう。このような方は、「TOKYO JEWELRY FES（TJFES）」にぜひご来場ください。

TJFESは大規模なジュエリー消費者向け展示会です。ジュエリーFES・クリエイターFES・ミネラル&ストーンFESの3つのFESで構成されており、ジュエリーの「見たい」「買いたい」「作りたい」が叶う場所となっています。

あらゆるジュエリーが一堂に集結するTJFESなら、たくさんの選択肢から好みにあったアクセサリーを探せます。

TJFESの開催場所と開催日時は以下のとおりです。

【監修者】

イヴルルド遙華（いゔるるど はるか）

【プロフィール】

前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。 ELLE ONLINE（ハースト婦人画報社）や VOCE（講談社）など様々なメディアに占いコンテンツを提供。櫻井・有吉THE夜会、ヒルナンデス！、ダウンタウンDX、ラヴィット！、ひるおび、などテレビ出演し、元気になれるアドバイスが大好評。

著書『運命のフォーチュンAmulet』（小学館）、「今からできる画数チェンジ よい名前 悪い名前」（小学館刊）、「風の時代に幸せをつかむ! “フォーチュンサイクル占い”」（主婦の友社刊） などが好評発売中。最新刊に 『ハッピー推し活占い』（小学館） がある。

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