スフェーンジュエリーの特徴は?選び方やお手入れ方法も紹介!

スフェーンは、虹色に輝くファイアや希少性が魅力で、ジュエリー素材として近年注目されています。鮮やかなグリーンの他、ハチミツのように輝くイエローや落ち着いたブラウンなど、カラーバリエーションが豊富な点も特徴です。

この記事では、スフェーンの特徴やスフェーンジュエリーの選び方、購入後のお手入れ方法や保管方法を解説します。

・目次


スフェーンとは

スフェーンとは、深い森を思わせる緑や黄金のような黄色など、幅広い色味を持つ美しい宝石です。高い屈折率が特徴で、ダイヤモンドに匹敵する「ファイア(虹色の輝き)」を見せます。

スフェーンはチタンを主成分とするため、別名「チタナイト」とも呼ばれる希少性の高い宝石です。名称は、ギリシャ語の「sphenos(スフェノス)」に由来します。

2021年には、スフェーンが7月の誕生石に新たに追加されました。石言葉は「純粋」や「永久不変」、「改革」であり、身につける人に前向きでポジティブな力を与えると信じられています。


スフェーンの特徴

スフェーンは、その美しい輝きから多くのジュエリーに使用されています。以下では、スフェーンの魅力的な特徴について紹介します。

強い虹色の輝き

スフェーンは、ファイアと呼ばれる虹色の輝きが特徴です。ファイアは宝石内に差し込んだ光が分散して輝く現象で、光が色ごとに分かれ、赤や橙、黄などに美しく輝きます。

ファイアは、ダイヤモンドで強く見られる現象です。スフェーンはダイヤモンドに近い屈折率を持ち、高い光の分散力を持つため、ダイヤモンドに匹敵するファイアを見せます。そのまばゆい輝きから、ファッションジュエリーに適した宝石とされています。

豊富なカラーバリエーション

スフェーンはグリーンやイエローベースが多い宝石ですが、その他にも多彩なカラーの石が産出されます。例えば、ブラウンやオレンジ、レッドなどを基調とするスフェーンもあり、豊富なカラーバリエーションが特徴です。

色の違いは鉱物の含有量によって生じており、チタンを多く含むスフェーンは暗めの色調になる傾向があります。鉄分が多くなると明るい黄緑色を示すことが多く、ライムグリーンやマスカットグリーンと呼ばれます。

スフェーンは深みのあるグリーンや爽やかな黄緑が人気ですが、ハチミツのようなイエローベースのスフェーンは美しいファイアが魅力です。スフェーンは、好みやシーンにあわせて色を選べる点も特徴です。

希少価値の高さ

スフェーンは世界の多くの地域で産出されますが、宝石として使用できるスフェーンの産地はロシア、パキスタン、マダガスカルなどに限られます。特にカラット数の大きい石は希少で、宝石展示会への出品も少ない宝石です。


スフェーンジュエリーの選び方

スフェーンはダイヤモンドに匹敵するファイアや色の多彩さが魅力です。スフェーンジュエリーを選ぶ際は、宝石の品質や色、カラットに注目すると、ご自身の求めるジュエリーが見つけやすくなります。

宝石の品質で選ぶ

スフェーンジュエリーの魅力は、ファイアの強さや透明度など、宝石自体の品質が大きな要素を占めます。

光を当てた時に虹色の輝きが強く見えるスフェーンは、高品質とされ、スフェーンの持つ美しさを楽しめます。特にインクルージョン(宝石の内包物)が少なく透明度の高いスフェーンは、ファイアが美しく輝き、価値も高いです。

色で選ぶ

スフェーンはカラーバリエーションが豊富であるため、宝石の色はジュエリー選びの大切なポイントです。

例えば、グリーンベースのスフェーンは、自然との調和を感じさせる人気の高い色味です。明るめのグリーンは新緑のような爽やかさがあり、クロムを含む「クロムスフェーン」はエメラルドのような鮮やかな印象を与えます。

また、イエローベースのスフェーンはインクルージョンが少ないものが多く、ファイアが映える傾向があるため、虹色の輝きを求める方におすすめです。

カラットで選ぶ

スフェーンは大きな原石の産出量が少なく、カラット数の大きいジュエリーは高額になりやすい傾向があります。特に1カラットを超えるスフェーンは、10万円以上のジュエリーもあるため、相応の予算が必要です。

リングやネックレスのスフェーンジュエリーを選ぶ場合、0.1~0.5カラット程度を目安にすると、価格帯やデザインの選択肢が広がります。


スフェーンジュエリーのお手入れ方法

スフェーンは、ジュエリーとして十分な強度度を持つ宝石ですが、モース硬度は5.0~5.5程度であり、ダイヤモンドやルビーと比較すると傷がつきやすいです。そのため、お手入れをする際は摩擦や衝撃を与えないようにしましょう。

スフェーンジュエリーを使用した後は、ジュエリー用や眼鏡用のクロスなど、柔らかい布で優しく拭き上げます。ジュエリー用のクロスには、マイクロファイバーやセーム革などが使用されており、研磨剤を含まないものが適しています。

汚れが目立つ時は、中性洗剤を少し溶かしたぬるま湯で洗うか、宝石専門店にクリーニングを依頼しましょう。洗浄する際は衝撃を与えないように丁寧に扱い、超音波洗浄機の使用は避けてください。


スフェーンジュエリーの保管方法

スフェーンジュエリーは、摩耗しやすく、強い太陽光に長時間さらされると退色するリスクがあります。保管する際は、個別にケースに入れ、直射日光が当たらない場所(引き出しやクローゼットの中など)に保管しましょう。

ジュエリーボックスに保管する際は、他の宝石と接触を避ける工夫が必要です。例えば、「仕切り付きのボックスを選ぶ」「布製の袋に入れて収納する」などの方法があります。


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【監修者】


イヴルルド遙華(いゔるるど はるか)


【プロフィール】

前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。 ELLE ONLINE(ハースト婦人画報社)や VOCE(講談社)など様々なメディアに占いコンテンツを提供。櫻井・有吉THE夜会、ヒルナンデス!、ダウンタウンDX、ラヴィット!、ひるおび、などテレビ出演し、元気になれるアドバイスが大好評。

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